冷却水交換について
冷却水(ロングライフクーラント)交換
部品代目安 1ℓ440円(税込)
作業工賃目安 2,200円~(税込)
エンジンはかなり高温になります。
その高温になったエンジンを冷却し、適温に保つ働きをしているのが、
ラジエータ等の冷却装置で、
水冷エンジンの場合、クーラントがその中を循環しエンジンを冷却する役割を担っています。
エンジンを冷却するだけなら水だけでもいいと思いますが、冬場等外気温によっては凍ってしまったりする夏状況もありますので、ロングライフクーラント(LLC)をまぜて使用しています。
夏場等でも温度が上昇してエンジンに負荷がかかり、劣化したまま使い続けると金属部分の腐食や、オーバーヒートを引き起こす事になりますので、2年に一回位の交換をお勧め致します。
LLCとは?
LLCとは、「ロングライフクーラント」の略でラジエターの冷却水の事です。
車のエンジンはかなりの高温になります。
高温になるエンジンを適温に保つ働きをするのがラジエター等の冷却装置です。
水冷エンジンの場合、冷却水が冷却水装置内を循環しています。
この冷却水に使用するのがLLC「ロングライフクーラント」です。
この冷却水を単なる水で済ませるとラジエター内が錆びたり、冬場には水分が凍結し、最悪エンジン破損の原因にもなります。
LLCは、エンジンやラジエター内の冷却水が循環する部分の錆の発生を抑えたり、冷却水の凍結防止の役割になっています。
LLC(冷却水)の交換時期
LLCの凍結防止や錆びを防ぐ効果は2年ほど持続します。
長く使用していますと、それらの効果が無くなり、ラジエターだけでなくエンジンにもダメージを与えてしまう事もあります。
LLCの交換は車検毎の交換がお勧めです。
ただし、一部車両には、超寿命タイプの冷却水を使用しています。
(交換は、約10年毎、もしくは10万km毎です)
LLC凍結温度
冷却水に使用される液体は主に水ですが、水は0℃以下で凍結します。
LLCはその氷点を下げる役割もはたしています。
LLCの濃度により、凍結温度を変化させます。
LLCの濃度は新車時で30%とされていますが、濃度が高いほど凍結温度が下がるので寒冷地では濃度が上げられています。しかし濃すぎても良くないので上限は60%程度と言われています。
LLC濃度 |
凍結温度 |
30% |
ー15℃ |
35% |
ー20℃ |
40% |
-24℃ |
45% |
ー28℃ |
50% |
ー36℃ |
55% |
ー41℃ |
60% |
ー54℃ |
LLC色
LLCには、主に赤系と緑系がありますが性能には差はありません。
持ちの良さが変わるという事もありません。
赤色と緑色の色なのは、間違って飲んだりしない様に着色してあります。
これはLLCの主成分に、エチレングリコールという毒性をもった薬品が含まれているからです。
LLC(冷却水)補充方法
①温度が下がっているか確認
冷却水の補充は、リザーバータンクで行います。
冷却水の点検は危険ですので、水温計等で確認してエンジンが冷えている時(水温が下がっている)に行います。
②リザーバータンクの確認
ラジエターキャップ近くに接続されてるホースをたどるとリザーバータンクがあるので場所を確認します。
③液量の確認
タンクに上下のラインがあるのでそのライン内にあれば液量は大丈夫です。
液量の確認がわかりずらいので外してみました。
④LLCの補充
もしライン下まで減っていた時はLLCを補充します。
その場合、指定濃度に薄めたLLCを使用して上部ラインまで補充します。
⑤フタをして完了。
上部までLLCを入れて、フタをして完了です。
LLC(冷却水)交換方法
①チェンジャーを使用
冷却水はチェンジャーを使用して交換します。
②LLC注入
容器にLLCを入れます。
③冷却水の抜き取り
ラジエターキャップを開け、ラジエター上部に入っている古い冷却水の抜きます。
同様にリザーバータンクも抜きます。
④ホースそ外します
ラジエターアッパーホースを外します。
⑤ホースの接続
ラジエターホースとラジエターに専用のホースを接続します。
⑥冷却水を抜く
古い冷却水を抜きます。
だいたい8リットル抜けた位で交換終了です。
⑦冷却水補充
ラジエター上部まで冷却水を補充します。
リザーバータンク内にも補充します。
LLC(冷却水)エア抜き
冷却水の交換や、冷却系統の部品の交換等おこなった場合は冷却水をラジエター口元までいれるだけでは冷却系統内のエアが抜けません。
循環不良をおこしオーバーヒートをおこしますので注意が必要です。
ラジエターキャップを開け、ヒーターをMAXにしてエンジンをかけアイドリング状態にし、しばらくするとブクブクとエアが出るので抜け切るまでアイドリングします。
エアが抜け切ったら減った分を補充します。
冷却装置
冷却水でエンジンを適温に保つ為のラジエター等の冷却装置をもつエンジンを水冷エンジンといいます。
車のエンジンは、ほぼこの水冷エンジンです。
エンジンは燃焼によって常に高温を発生しており、そのまま走行するにはエンジンの焼付きを防ぐ為に走りながらの冷却が必要となります。
構造としては、エンジンのブロックヘッドの中部に水路を作り、そこに水を通す事でエンジンの熱を水が吸収し、オーバーヒートを防ぎます。
そこの水はラジエターに戻り、冷やされる事で水温を適温に保つ事が出来ます。
冷却水ポンプ(ウォーターポンプ)
冷却水ポンプとはVベルトやタイミングベルトを介してポンプを駆動させて冷却水をエンジン内で強制的に循環させます。
ウォーターポンプの内側にはインペラー(羽根)が付いていてこの羽根で水をかき回すよう循環させています。
冷却水の濃度等の不足が原因でインペラーが腐食してしまいます。
その場合、冷却水が循環しませんのでオーバーヒートの原因となります。
冷却水が減る
ラジエター水は、蒸発して多少減る事はありますが、基本的には減る事はありません。
リザーブタンク内の冷却水を何度も補充するようであれば冷却系の水漏れが考えられます。
いちじるしく減るようであれば早めに点検に出された方が良いでしょう。
お問い合わせ先
ご不明な点等ございましたら下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
車の修理の事なら何でもお任せ下さい!